内部統制の限界とは何か?

内部統制には固有の限界があるため、その目的の達成にとって絶対的なものではありませんが、各基本的要素が有機的に結びつき、一体となって機能することで、その目的を「合理的な」範囲で達成しようとするものです。

内部統制の有効性の証明は、あくまで「合理的な」証明であり、「絶対的な」証明ではありません。

「合理的な」とは、限られた経営資源の中で経済的に可能な、最良の効果を目指すということであり、内部統制には下記にあげるような、いくつかの限界(機能しない場合)があります。

(1) 判断の誤り、不注意、複数の担当者による共謀がある場合
(2) 当初想定していなかった組織内外の環境の変化や非定型的な取引等の場合
(3) かけた費用に比べて便益(メリット)が小さい場合
(4) 経営者が不当な目的を持っている場合

内部統制の構築を進める皆さんは「内部統制が万能ではない」という心構えをもって業務の臨むべきです。

各々の限界について、次項より順にご説明します。

内部統制の限界